スポンサーリンク

ISAとWSLが東京オリンピック出場資格取得について画期的合意に達した事を発表

スポンサーリンク
スポンサーリンク

The International Surfing Association (ISA) [国際サーフィン連盟]プレスリリースより、

12月20日、東京2020オリンピック競技大会、世界選手権の選手選考方法及び出場資格取得について、ISAとWorld Surf League(WSL)が合意した事を発表しました。
*一部報道では、選考方法が決定したと取れる表現で発表されていますが、ISAとWSLが合意した発表で、最終決定は2月のIOC理事会で最終決定されます。

ISAの発表によると、

東京2020オリンピックでのサーフィン競技出場資格の原則に関する内容をWSLとの合意し、世界最高のサーファーをWSLチャンピオンシップツアー(CT)のほか、世界中のサーファーの普遍的な機会を促進する。
基本合意では、参加枠40の内、WSLチャンピオンシップ・ツアー(CT)サーファー(男性10名と女性8名)が約束され、残り22の参加枠は2019年と2020年のISA世界選手権、2019年のPan American Games[アメリカン競技大会]、そしてホスト国(日本)のための単一スロット(男女それぞれ)が約束される。

というもの。
また、

WSLのサポートを基に、オリンピック参加のためのISA適格性ルールは、サーファーは2019年及び2020年にナショナルチームとしてISA World Surfing Games [世界サーフィン選手権]に出場する事が条件となり。出場するには各国の連盟からの承認・選定が必要となる。

とされています。
その上で、最終的なプロセスに関する決定は、2018年2月に開催される国際オリンピック委員会(IOC)理事会の承認を得た上での決定となるようです。


ジェレミー・フローレス、ジョアン・ドゥル、ジョアン・ディフェィらCT選手が参戦し、団体でゴールドを獲得した2017年開催国フランス代表

世界的なサーフィンの発展のためにISAによって何十年ものキャンペーン(運動)を経て、2016年の8月に実現に至った、東京2020年オリンピックの正式種目追加。
さらには、上記既出の2019年ペールー・リマで開催のPan American Games[アメリカン競技大会]の競技にも含まれる事が決定しています。

しかしながら、世界的なサーフカルチャーの中心はやはりWSLにあり、トップアスリートはWSLのチャンピオンズ・ツアー・チャンピオンを目指し世界を転戦します。
今回、このWSLとの歴史的な協定には、そのWSLのトップスター達がオリンピックやISA World Surfing Gamesに積極的に参加できる事を意味していて、来年、愛知県田原市で開催が決まったISA World Surfing Gamesへ多くのCT選手参戦に向けても、双方のスケジュール調整がなされるものと思います。

これは世界中のサーファー、そしてファンにとってかなりエキサイティングな出来事です。
現役CT選手をはじめ、世界のトップサーファーが各国のナショナルチーム代表として世界選手権、そしてオリンピックに参加することで、イベントのレベルやドラマ性も数段ブラッシュアップされます。これがISAはもちろん、WSL、そして未来のサーフィン界のさらなる発展に繋がって行くわけですが、その中でまず、東京2020オリンピックという歴史を変える一大イベントを母国日本で迎えることの興奮がより実感できる発表となりました。

ISA会長、Fernando Aguerre [フェルナンド・アギーレ]のコメント:(ISA和訳文)

WSLとの歴史的合意には、WSLのトップスター達がオリンピックやISA World Surfing Gamesに参加する事がとても喜ばしい出来事である。WSL及びプロサーファーの協力、コラボレーションは東京2020年のオリンピック及び以降の道のりにとても重要である。
この合意はサーフィンが東京オリンピックでのデビューで選手達が金メダルを得るだけではなく、5大陸全域で世界スポーツのオープンアクセスと普遍性を反映する重要なコミットでもある。
これから2020年にかけてISA World Surfing Gamesを全面的にサポートしてくれるWSLに感謝を送りたい。最高峰のプロが各国のチームに参加する事で、サーフィンという競技を高め、さらなる興奮とドラマを生み出す事になるオリンピックとなるであろう。

WSL/CEO、Sophie Goldschmidt [ソフィー・ゴールドシュミット]のコメント:(ISA和訳文)

オリンピックはどのスポーツに対しても最高な舞台を提供する。サーフィンもこの機会の恩恵を受け、2020年そしてそれ以降も続くと信じています。
この機会を通じて最高のサーフィンを行うことが不可欠であり、チャンピオンシップツアーからサーファーが参加する事がとても重要であります。ISAとWSL、そして選手達との相談により2020年オリンピック参加資格に合意出来た事は素晴らしい事です。
この素晴らしい機会に近づくにつれ、両団体のパートナーシップを強化することを楽しみにしています。

WSL CT男子選手代表Adrian Buchan [エイドリアン・バカン]のコメント:(ISA和訳文)

サーフィンが東京2020年オリンピックに新たな電力を投入すると信じています。私の選手仲間、そして私は世界最大級の舞台に立ちスキルを披露する事に興奮しています。世界規模クラスの競争的なスポーツとしてサーフィンを広める事が楽しみです。

WSL CT女子選手代表Sage Erickson [セイジ・エリクソン]のコメント:(ISA和訳文)

WSLとISAが2020年のオリンピック出場資格に合意したことは素晴らしい事です。これはスポーツとして大きなチャンスであり、我々はそれを最大限に活用する必要があります。世界のトップサーファーと共に、最高の波でスキルを披露する事は我々が全員一致している事です。

現状ではまだ不確定要素が含まれるものの、WSL、ISAのトップランカーが各国代表チームとして集結することになるオリンピックの舞台。その予選ともなる両団体のイベントにも各国が国を挙げた取り組みがなされ、さらに熱が加わることになります。もちろんその結果によっては、日本人選手がホスト枠以外で出場資格を得る可能性もあり、大いに期待されます。


宮崎 日向市で開催された2017 ISA世界ジュニア選手権 日本チームは国別対抗戦でゴールド獲得
個人、団体ともに過去最高の成績を納めた。