World Surf League (WSL) が2021年シーズンの開幕に先駆けて企画したカウントダウン・イベントの初戦。カリフォルニア州レモーのSurf Ranch(サーフ・ランチ)を会場としたワンデー・トーナメント・マッチ『The Michelob ULTRA Pure Gold Rumble At The Ranch(ランブル・アット・ザ・ランチ)』が現地9日に開催、その模様はネットで生配信されました。
Rumble At The Ranchは、先日の記事でも上げましたが、WSLが選出した男女それぞれ8名のトップ・プロを抽選によって男女のタッグチーム8組に編成。ヒートは、1チーム(2選手)がライト、レフトの2ランを行い、いずれか高得点の合計ポイントで競われる男女ペアによるトーナメント戦です。
■出場選手と抽選による組み合わせは以下の通り
Team 1: Coco Ho(ココ・ホー)/ Filipe Toledo(フィリペ・トレド)
Team 2: Alyssa Spencer(アリッサ・スペンサー)/ Kolohe Andino(コロへ・アンディーノ)
Team 3: Carrisa Moore(カリッサ・ムーア)/ Seth Moniz(セス・モニーツ)
Team 4: Sage Erickson(セイジ・エリクソン)/ Kelly Slater(ケリー・スレーター)
Team 5: Caroline Marks(キャロライン・マークス)/ Adriano De Souza(アドリアーノ・デ・ソウザ)
Team 6: Kirra Pinkerton(キラ・ピンカートン)/ Conner Coffin(コナー・コフィン)
Team 7: Lakey Peterson(レイキー・ピーターソン)/Griffin Colapinto(グリフィン・コラピント)
Team 8: Tatiana Weston-Webb(タティアナ・ウェストン・ウェブ)/Kanoa Igarashi(五十嵐 カノア)
FRESNO, CA – AUGUST 9: (left-right) Filipe Toledo of Brazil and Coco Ho of Hawaii winners of the Michelob PURE Ultra Rumble at The Ranch at The Surf Ranch on August 9, 2020 in Los Angeles, California.
©︎Photo by Brady Lawrence /©︎ World Surf League via Getty Images
見事トーナメントを制したのは、ファミリー譲りのチューブテクニックで高得点を重ねたハワイの元CTサーファーCoco Hoと、決勝ではダブルバレル+ダブルアリーウープという離れ業で9.67を叩き出し優勝を決めたFilipe Toledoのチームでした。
Coco Hoは、先月叔父でありハワイを代表するサーファーの一人、元世界チャンピオンのDerek Ho(デレク・ホー)を55歳という若さで亡くしたばかり。心臓発作によるものと伝えられましたが、今シーズンも現役バリバリでパイプラインをメイクしていた英雄を、突如失ったHoファミリーの深い悲しみは計りきれませんが、今大会でのCoco Hoの勇姿と勝利の笑顔はとても輝かしくみえました。
それでは、勝者ペアのサーフギアをチェックしていきます。 ホント、お久しぶりです!😭
🏆Winner’s Gear: Coco Ho’s gear at Rumble At The Ranch
まずはCoco Hoの使用ボードから。
“Uber Driver [Light Speed Technology]”
Mayhem Surfboards(メイヘム・サーフボード)
Shaped by Matt Biolos(マット・バイオロス)
使用ボードは、Lostのファウンダー、”Mayhem”ことMatt Biolosによる、プロフォーマンスシリーズの小波用モデル“Uber Driver”。
さらにウェーヴ・プールでの開催に合わせて、軽量・高反発の新EPS/EPOXYテクノロジーとしてLostが展開するLight Speedモデルを使用しています。
“Uber Driver”は、名作Driverシリーズの中でハイパフォーマンスとハイブリッドの中間に位置付けされるモデル。ワイドなポイントノーズと緩やかなノーズロッカーが小波でもハイパフォーマンスを求められるQSなどのコンペシーンでも数々の実績を得ています。 今大会Coco Hoが使用したディメンションは5’5″のカスタムシェイプとのことです。
Fins|フィン
“FCS II JS Performance Core”
FCS(エフシーエス)
装着したフィンは、JS IndustriesのシェイパーJason Stevenson(ジェイソン・スティーブンソン)によるテンプレートのミディアムサイズ。スピード&フローを重視しスムースなライディングを実現する設計で、その性能を発揮するフレックスはパフォーマンス・コアが採用されています。サイズはBlue/WhiteのMedium(65Kg-80Kg)、Black/whiteのLarge(75kg-)を展開。
“Evan Gieselman Pro-Model Traction”
Dakine(ダカイン)
“All Round Essential Leash”
FCS
トラクションパッドはDkineのEvan Gieselmanシグネチャー・モデル、グレー/ピンク(Carbon)を使用。本来5ピースの仕様ですが、3ピースのみを装着しています。
リーシュコードは、FCSの新モデルFreedom Leashのテクノロジーを採用し、さらに軽く絡まず、快適な装着感でリニューアルしたエッセンシャル・シリーズ“All Round Essential Leash”のOrg/Nvyカラーを使用。このリーシュは、チームメイトのFilipe Toledoとカラーもお揃いで使用していました。
Apparel|アパレル
“Its a New Dot 1-Piece Black”
Volcom(ボルコム)
サーフ・ウェア、アパレルは、Volcomに所属。今大会着用のスイムウェアは、ブラック&ホワイトのドットが印象的なアシンメトリー・デザインのワンピース“Its a New Dot 1-Piece Black”。
Watch|サーフ・ウォッチ
“Sistem51 Hodinkee Summer Edition”
Swatch(スウォッチ)
時計は長くライダーを勤めているSwatch&Sportsから今夏モデルとして発売されたHODINKEEとのコラボモデル“Sistem51 Hodinkee Summer Edition”を着用。
Other Sponsor|その他のスポンサー
そのほか、フットウェア・ブランドReef(リーフ)。ヘッドホン、イヤホンなどを展開するアメリカのブランド Skullcandy(スカルキャンディー)。ドイツの自動車メーカーAudi(アウディ)のアンバサダーとして活躍。
🏆Winner’s Gear: Filipe Toledo’s gear at Rumble At The Ranch
続いてFilipe Toledo。使用ボードからチェックしていきます。
“HT2.5”
Sharp Eye Surfboards(シャープアイサーフボード)
Shaped by Marcio Zouvi(マルシオ・ゾウヴィ)
使用ボードは、Filipe Toledoのシグネチャーモデルのひとつ、”HT2.5(Holy Toledo 2.5)”。ベースのHT2から、さらなるスピード性能を求めたアップデートがされたモデルです。スワローテールへの変更とバック(センター)フィン付近に追加されたチャンネルによってスピード、バイト、ドライヴを生み出し、パフォーマンス性能もアップ。
今大会ではストリンガーレスのEPSテクノロジー『e2 epoxyeye』モデルを使用しています。e2 epoxyeyeはそれぞれのモデルに合わせて分析した上で適性に設計されたカーボンとクロスのコンビネーションにより、耐久性はもちろん高次元の形状記憶性能を実現。ウェーヴ・プールにもマッチし、圧巻のパフォーマンスで再びその性能・テクノロジーの高さを実証しました。
Fins|フィン
“FCS II Filipe Toledo Tri Fin”
FCS(エフシーエス)
装着したフィンは、所属するFCSのFilipe Toledo最新シグネチャー・フィンです。超軽量AirCoreを搭載しアップデートされたPerformance Core(PC)を採用し、オールラウンドに対応したパフォーマンス性と卓越したドライブ、コントロール性能を発揮。多くのコンディションおよびハイパフォーマンスボードにマッチする汎用性を組み合わせた超軽量フィンです。
“Filipe Toledo Traction”
“All Round Essential Leash”
FCS(エフシーエス)
トラクションパッドも所属するFCSの自身のシグネチャー・モデル(Tropicpunch)を使用。世界屈指のエアリストのグリップを支えるのは『ダイヤモンドIII』と呼ばれるグルーブ・パターンの3ピースパッドです。
リーシュコードは、FCSの新モデルFreedom Leashのテクノロジーを採用し、さらに軽く絡まず、快適な装着感でリニューアルしたエッセンシャル・シリーズ“All Round Essential Leash”のOrg/Nvyカラーを使用。このリーシュは、チームメイトのCoco Hoとカラーもお揃いで使用していました。
Apparel|アパレル
“Phantom Fast Lane Boardshorts”
Hurley(ハーレー )
サーフ・ウェア、アパレルは、Hurleyチームに所属。今大会着用のスイムウェアは、サイドのラインとロゴデザインが特徴の“Phantom Fast Lane Boardshorts(Obsidian)”。ファブリックにリサイクル・プリエステルを約90%採用した機能性と環境配慮を両立したサーフパンツです。
Watch|サーフ・ウォッチ
“Apple Watch Series 5”
Apple(アップル)
Series 3の登場以降、愛用するサーファーが急増中のApple Watch。Filipe ToledoはSeries 5を愛用しています。今後さらにサーファーの需要が高まれば、外部音を遮断せず音楽が聴ける耳栓型の「サーフイヤーホン」なんかも出るかもしれませんね?
Other Sponsor|その他のスポンサー
そのほか、アイウェアの老舗ブランドOakley(オークリー)をはじめ、ソックスブランドStance、エナジードリンクMonsterEnergy(モンスターエナジー)、そして、サンケアブランドSun Bum(サン・バム)などのライダーとして活躍。