同世代サーファーとして、現在、初の日本代表としてCTを参戦する五十嵐 カノア[Kanoa Igarashi]プロや、今季CTルーキーのMikey Wright[マイキー・ライト]、Seth Moniz[セス・モニーツ]らと戦った2012年のISA WORLD JUNIOR SURFING CHAMPIONSHIPで世界王者(当時15歳)となり、一躍世界が注目する若手サーファーとなったノースショア出身のKalani David[カラニ・デイビッド](21)。
サーフィン、スケートで魅せる天才的な才能と、高いモチベーションを活かし、若くしてビッグブランドのサポートを獲得。次期Bruce Irons[ブルース・アイアンズ]、John John Florence[ジョン・ジョン・フローレンス]と大きな期待を受け、個人的にも応援している大好きなサーファーの一人です。
しかし、その注目を集める最中の2016年、「スケート中に心臓発作を発症し病院に運ばれ、心肺停止により生死を彷徨う」という衝撃の報告が、痛々しい姿の写真と共に自身のSNSを通じてポストされました。
幸い一命は取り留めたものの、10代の若者を襲った病は、WPW(ウォルフ・パーキンソン・ホワイト)症候群という先天的な病による発作であると伝えられ、その発作は以降も度々起こり、同年のクリスマスイブ、再び意識不明のまま病院へ搬送されるKalani Davidの姿がポストされます。
その入院から治療・リハビリを経て退院後、最初の発作から長く苦しまされたこの病を完治させるべく翌2017年には手術を行ったことが報告され、その後、現在に至るまで自身のSNSでは元気な姿と、才能、モチベーション溢れる画像や動画のポストがそれ以前と変わらず復活をしています。
ただ、SNSで確認した上では2016年の発症により(契約について病気との関係性はわかりませんが)それまでのスポンサー契約は無しの状態からリスタートとなった様に思います。
その後、いくつかの契約を経て、現在はハワイのレジェンドシェイパー、Eric Arakawa[エリック・アラカワ]のArakawa Surfboards[アラカワ・サーフボード]、Dakine Surf[ダカイン・サーフ]、Huckleberry Surf Company[ハックルベリー・サーフ・カンパニー]、Dark Seas Division[ダーク・シーズ・ディビジョン]のサポートを受けています。そして今回、この傑作ビデオクリップでチーム入りが発表された、ウェットスーツ・ブランドBuell Surf[ビュエル・サーフ]のライダーとして、多くのイベントやメディアでその活躍を目にする事ができるのがとても楽しみです。
*最上部の”Buell Surf TV 2.2″より、Kalani Davidの加入報告部(4:42辺り)は下記でもチェックできます。